令和5年度
【建築職】×【行政職】
都市計画局都市企画部都市計画課       × 産業観光局企業誘致推進室

~持続可能な都市を目指して~
都市の成長戦略

プロジェクト紹介

持続可能な都市を目指して─
都市の成長戦略

京都市では、行財政改革計画の中で、都市の強みを市民の豊かさの向上につなげていく「都市の成長戦略」を掲げており、成長戦略を牽引するリーディング・チャレンジを中心に、様々な取組を展開しています。今回は、現在重点的に取り組んでいる二つのプロジェクトに関わる職員に話を聞いてみました。
「京都の求心力を受け止める空間づくりプロジェクト」では、従来の景観政策の骨格を大切にしつつ都市計画を見直すことで、若い人たちに魅力的だと感じてもらえるような「働く場」、「住む場」といった空間の創出に取り組んでいます。
また、「京都の特性・強みをいかした、公民連携による企業誘致プロジェクト」では、都市計画の見直しで創出された空間に、市内外の企業を誘致することにより、京都経済の活性化を図ります。

空間づくりプロジェクト

都市計画と聞くと難しい印象を持たれる方もいると思いますが、簡単に言うと「地域ごとの土地に建てられる建物の用途や規模を決めているルール」のことです。京都市では、これまでから適切な都市機能配置により、都市の魅力や都市格を向上させてきました。
人口減少社会が本格的に到来する中、京都市が抱える「若年・子育て層の減少」や「働く場としての必要なオフィス空間の不足」といった課題にスピード感を持って対応していくことが求められています。
このような課題に対応するため、有識者で構成する検討委員会において、地域ごとの特性や状況を踏まえ、伸びしろのあるエリアの選定を行い、人を惹きつけることのできる「都市機能の集積や充実」、「都市空間の魅力創出」を実現するための都市計画上の方策について検討を行い、市民の方の御意見をいただいたうえで都市計画の見直しを進めています。

 

空間づくりプロジェクトに関わる職員

都市計画局都市企画部都市計画課
担当係長
濵田 泰子
【平成19年度採用】[一般技術職(建築)]

━ 現在の業務において、担当している仕事内容
都市計画には、良好な環境を作るために地区の特性に合わせて身近な単位でまちづくりを行える「地区計画」という制度があります。歴史や文化を大切に守りながら、暮らしの豊かさや経済の活性化にもつなげるため、市民と事業者双方の立場を尊重し、まちづくりを進めるためのサポートを行っています。
━ 仕事のやりがいや魅力について
京都市は、伝統産業から先端技術産業まで、多様な産業が集積している「ものづくり都市」です。業務のなかで、事業者の本社や工場の建替え構想等に携わることもあり、都市の活力を低下させないための産業活動・働く場としてのオフィス空間等の確保や地域の活性化、魅力の創出につながるまちづくりに携われた時に大きなやりがいを感じます。
━ 未来の後輩へ
設計事務所やゼネコン、デベロッパーなど様々な進路を検討されている方もいらっしゃるかと思います。市役所の仕事は、都市計画、景観、公共建築、まちづくりなど、あらゆる面から建築に携われ、長いスパンで都市の未来を考え、実現していくことができる唯一の仕事だと思います。京都市役所で、一緒に未来の京都市をつくっていきませんか。

都市計画局都市企画部都市計画課
大西 塁
【平成23年度採用】[一般技術職(建築)]

━ 現在の業務において、担当している仕事内容
地域の将来像を実現するための都市計画の見直し案の企画立案や情報の分析、庁内における合意形成のための調整などを担当しています。また、市民の方への都市計画に関する説明や市民の方からの御意見を伺うなどの対外的な業務も行っています。
━ 仕事のやりがいや魅力について
都市計画の見直し案の企画にあたっては、地域の土地利用の状況を把握したうえで分析作業を行います。そのなかで、地域の課題を正確に捉えることができたときにやりがいを感じます。また、その課題への対応として適切な方法を情報収集し、自ら企画立案できることも大きな魅力の一つです。
━ 未来の後輩へ
京都市役所では、数年ごとに部署の異動があります。私はこれまで建築指導、京町家保全、都市計画と様々な業務に携わり、多様な分野で情報分析作業を経験し、充実感を得ることができました。
現在、自分のやりたいことが見つからない方でも、働くうちに天職と思える業務に出会えるはずです。京都市役所で一緒に働き、京都をより良いまちにしていきませんか。

企業立地促進プロジェクト

企業立地には、市内企業の事業拡大に伴う拠点拡張と、市外企業の市内への誘致という二つの面があり、これまで京都市は、主に市内企業の事業拡大を支援してきました。
その中で、市内企業の事業拡大支援に加え、市外からの誘致にも積極的に取り組んでいく方針を成長戦略に掲げ、令和5年度の都市計画見直しと連動して企業立地支援策を集中的に投入することで、誘致した企業の受け皿となるオフィスやラボの充実を促進すると同時に、首都圏等での誘致PRや企業営業などの企業誘致活動にも取り組むなど、企業の立地を総合的に支援しています。

企業立地促進プロジェクトに関わる職員

産業観光局企業誘致推進室
企業誘致第一係長
西村 貴文
【平成23年度採用】[一般事務職(行政)]

━ 現在の業務において、担当している仕事内容
全庁で協力して企業立地促進に取り組む専門チーム「京都市企業立地促進本部」の運営や、誘致ターゲットの設定、都市計画見直しと連動した企業立地支援策などの企画を担当しています。また、東京事務所と連携した首都圏での企業誘致イベントや、京都のビジネス拠点としての魅力発信冊子「Kyo-Working Book」の作製、メディア露出などのPR事業も手掛けています。
━ 仕事のやりがいや魅力について
京都は観光都市としての認知度は高い一方、ビジネス拠点としての認知度はまだまだ低いです。その中で、PR事業などをきっかけに、ビジネスの視点で京都に関心を持ってもらい、「こんなに面白い一面があったのか」と魅力に気づいてもらえたり、実際に京都への拠点進出につながったりした時にやりがいを感じます。
━ 未来の後輩へ
京都市役所で働く魅力の一つは、産業や文化、福祉、まちづくりなど様々な分野で、政策から現場まで非常に仕事の幅が広いことだと思います。今、何がしたいかがはっきりしていなくても、働いているうちにきっと自分に合った仕事に巡り合えるはずです。やる気を持って前向きに頑張れる方、ぜひ一緒に働いて、京都をもっといいまちにしていきましょう。

産業観光局企業誘致推進室
高木 杏奈
【平成28年度採用】[一般事務職(行政)]

━ 現在の業務において、担当している仕事内容
文化や観光面だけでなく、ビジネス拠点としての魅力も多くあるこの京都市に、少しでも多くの企業に来たいと思っていただけるよう、京都市の魅力を広く伝えるのが私の仕事です。令和4年度には、企業目線での京都の強みや企業立地支援制度等を紹介する、魅力発信冊子「Kyo-Working Book」を作製し、多くの企業に京都の魅力をお届けしました。
━ 仕事のやりがいや魅力について
京都の魅力を発信するにあたり、「京都」ってどんなところだろう?と考えることが多くなりました。そこで改めて気づいたのは、京都の魅力の多さです。そんな京都の魅力を詰め込んで作った冊子が完成した時や、ニュースに取り上げられた時は、とても嬉しく感じました。このように、自分の仕事が形になっていくことにやりがいを感じます。
━ 未来の後輩へ
受験や就職活動は大変だと思いますが、自分と向き合い、未来を想像し、そして京都市で働きたいという意欲を持って最後まで頑張ってください。京都市には様々な業務を行う部署があります。それぞれの場所で自分の長所をいかし、京都市の未来のために共に頑張りましょう。皆さんと一緒に仕事ができる日を楽しみにしています。